
今回は「aya」さんの【ゼロステップ】を紹介!
現在は教育書「4歳の胸のうち」を出版している専門家!
そんなayaさんの新卒時代。
短大を卒業してあこがれの幼稚園の先生に!
しかし、超えてしまった限界…そこからの学びとは!?
小さなころから「幼稚園の先生になりたい」と願い続けて掴んだ道。
可愛いエプロンを付けて、ほんわかと子どもたちと遊ぶイメージを、みなさん持っていませんか?
私は持っていました。
しかし、たくさんの求人票から一番目を引いたのが
【試験内容:縄跳び連続500回・畑の草むしり・実技・グループディスカッション】の幼稚園。
「この園は一般的にイメージされている、可愛い先生は求めていません。教育者として、子どもたちのために向き合える強い志を持った人でないと続きません。」
園長のこの言葉を聞いて、なぜこの時涙が出たのか、そしてピンときたのか今でも不思議ですが、この園で働くことにより私はたくさんの学びを得たのです。
目次
30人の「今」を預かる責任の重さ

新人1年目から30人クラスの担任。
同じ学年の他クラスの先生と、日々の保育から1年後を見通したカリキュラムを作っていくので基盤はありますが、毎日が緊張の連続です。
・日案、月案、年間カリキュラムの作成。
・活動の提案会議、総括
・クラス運営、月1回の懇談会
・行事の準備
等々、、
短大を卒業した20歳の私に、当たり前のように降りかかってくる仕事、仕事、仕事。
しかし何よりも重くのしかかったのは、
「目の前にいる30人の今は今しかない」という責任の重さでした。
根が真面目なのか(?)、子どもたちや保護者にとっては私が新人だろうが20歳だろうが関係ない・担任として1年間任されているんだと自分を追い込んでいたようにも思います。
結果、その意識が園長も含め周りから
「新人には思えないぐらい安心感がある。あなたは大丈夫。」と言われるように。
しかし、嬉しかったこの言葉が、知らず知らずに私を苦しめる事になったのです。
越えてしまった限界

私と同期で入った人は、焦ったり困ったりすると表情や行動に表れるタイプ。
一方私は、不安な感情が表に出ないタイプ。
そうなると、もちろんフォローに入ってもらえるのは同期のクラスなのです。
園長が実際に保育する姿を見て学んで理解を深めていく同期とは逆に、漠然とした不安が募っていく私。
私の何が大丈夫なんだろう。
自分の中に確かなものがない。
そう感じながらも自分なりに一生懸命頑張っていた時、保育での失敗が重なり、何かがプツッと切れてしまったのです。
そこからは、円形脱毛や急性潰瘍になり救急車で運ばれる事態。
「辞めたい」「向いてない」「何も分からない」
そんな言葉を母親に吐き出し、返ってきた言葉が私の【ゼロステップ】でした。
私のゼロステップ

「辞めても何しても、あなたの人生だからいいんじゃない?
でも、どうせ辞めるなら自分の気持ちを職場で吐き出してからにしたら?
大変な時こそ、自分が大きく変われる時なのよ。」
こうして一度職場に戻った私は、園長と話をする事になりました。
・何が分からないのかも分からない事
・目の前にいる子どもたちに申し訳ないと思っている事
・自分の保育の良い所も改善点も見えず、苦しい事
そして、
・もっと自分に力が欲しい事
秘めていたものを吐き出した瞬間、一瞬で心が軽くなり、目の前が明るくなった事を今でも鮮明に思い出せます。
「責任」というものは、自分一人で抱えるものと間違えた認識で自分を追い込み、許容範囲を越えている自覚があるのにも関わらず、声を上げなかった私。
しかし、自分が何を苦しいと思ったのか具体的に伝え、周りに助けを求めた事で一つずつ確かな物を積み上げていけるようになったのです。
経験から得たもの

戸惑い、不安、言えない気持ち、不甲斐なさ、母親の対応、気持ちを伝える怖さ、緊張感、周りのサポート、安心、、
自ら様々な感情を経験したした事により、今までよりももっと子どもたちの心に寄り添えたり、新人教育をする時の学びとなったように思います。
ここから更に保育の質へと目を向ける事が楽しくなり、数年後には教育書を出版するまでになりました。
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まとめ

初めて社会に出れば、必ずと言っていいぐらい失敗や苦労はついてきます。
しかし、どんな経験もそのまま失敗にするか、学びにするかは自分次第なのです。
今は結婚して2人の子どもに恵まれ、幼稚園教諭からは離れましたが、ベビーシッターとして毎日子どもたちと関わっています。
あれほどにまでがむしゃらに向き合い乗り越えてきた自分、そして、子どもたちのためにと同じ志を持った仲間たちに出会えた事が私の誇りです。

ゼロステップ第8弾は、ayaさんの経験談でした!
書籍「4歳の胸のうち」に興味がある方は、ぜひ手に取ってお読みください!
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